にんにくになら抱かれてもいいさ

「笑い」「ユーモア」に関する研究をしています

本当にひろゆきに問うべきこと

いつからひろゆきの配信はフリー素材化したのかと疑ってしまうほど、Youtube上には大量の切り抜き動画が投稿されている。なんと切り抜き動画の総再生回数が2億回を越える月もあったようだ(元動画の再生回数はは50万回前後なのにも関わらず)。最近では、Youtubeだけではなく大手ポッドキャストサービスにも投稿されている。

一方、ひろゆきは自身の配信を「こんな配信にわざわざ金払って質問している時点でダメ」とよく否定する。

では、ひろゆきの想像をも超える、金を払ってわざわざ質問する必要のある内容とは何だろうか。

本当にひろゆきに問うべきことは何だろうか。

(最初に断っておくが、ぼくはひろゆきの大ファンだ。この記事には一部に辛口の批判があるが、これも一種の愛情表現だと考えてほしい。ひろゆきに永遠の愛を込めて。)

 

結論:問うな

ひろゆきの配信では「スーパーチャット」という名の、メッセージを込めて配信者にお金を送る機能を用いて質問する。つまりコンテンツを生み出しているのはひろゆき自身というより視聴者側なのだ。せっかく課金をしてまで質問をするのだから、それなりに内容は考えなくてはならない。

ここである疑問が浮かぶ。Yahoo知恵袋でことは足りる質問を、金を払ってまでわざわざ答えてもらう必要はあるのか?ということだ。うん、相手がアイドルならまだ分かる。しかし、そっぽを向いた40代の男性を世間はGoogle検索か何かに見間違えているのか?

このカタカタ4文字は新しいラーメンの一種か何かの固有名詞ですか?

ひろゆきに本当に問うべきことは、無い。あなたがするべきことは問うことではない。ブラジルまで聞こえる声で叫びたい、「トウナ!」。

そもそも、だれがあの配信で質問以外するなと言った?

配信のチャット欄に打ち込める文章であればひろゆきは何でも反応してくれるのだ。だったらYesかNoで答えられないものを聞いても良いじゃないか。それこそがGoogle検索とは違う点だ。

例えばこんなものが考えられる。

大喜利をさせる

「人類が持っている唯一の効果的な武器、それは笑いだ。」

マーク・トウェイン(神崎朗子[訳]、東洋経済新聞社)

「ユーモア」は全人類が持つ最もユニークなスキルだ。みんな等しく持っていて、好奇心を高めてくれる。

しかしひろゆきの「ユーモア」はどこかカリスマ性がある。それはWikipedia「ひろゆき」のページを見れば一目瞭然だ。文章に書かれている内容が尋常じゃない。事実がクレイジーすぎて、それを文字に起こしたときには既知の日本語文法では言い表せない文の羅列が完成する。「。」の次の文は毎度私たちの想像を超えてくる。ひろゆきページのために新たな接続詞を2,3個作ったほうが良さそうだ。

そんなユニークな彼だ。保証しよう、彼の大喜利はだたもんじゃない。理屈では説明できないヘンテコ解答が返ってくるだろう。IPPONは取れないだろうがピンポンぐらいなら軽く取れる。

ユーモアをひろゆきに

どんな場においても「ユーモア」は大切だ。たとえそれが敵対国との会合であっても。

ここであるエピソードをご紹介しよう。

いつかのサミットで肩を並べたアメリカとロシアの外交官は、相手が核兵器をもっていようが構わぬ態度でなんと寸劇(スキット)を演じたというのだ。重要な外交の場でだ。これは深刻な問題に対処する際にも陽気さを取り入れることの大切さを説いている。

ひろゆきならわかってくれるだろう。深刻な状況下にある質問者から、たった回答者の1言で大きく動かしかねない質問がものすごい量送られてくるのだ。そして素早いレスポンスで簡潔に回答しなくてはならない。ひろゆきのプレッシャーは相当だろう。視聴者側が「ユーモア」を生むことが不可欠だ。

しかし何よりもおもしろいのは、あなたのたった1度の気遣いで、ユーモアを取り入れることができることだ。チャットに1000円を添えて撃つのだ。「お題:おっさんの検索候補に『イケメン』が混入した理由とは?

視聴者のおきて

さあ、クラスに1人はいてほしい気さくな人間のように、配信に参加して場の空気をグチャグチャにしよう。

この配信のポイントは主に視聴者側がコンテンツを生み出していくということだ。すべてはぼくたちが投げるチャット次第だ。ついこの前までは雲の上の存在であることが当たり前だった存在、カリスマが、目の前であなたと会話しているその感動を改めて感じてほしい。